地下に住むという選択もアリ!好立地でも安い地下住戸とは?

地下に住むという選択もアリ!好立地でも安い地下住戸とは

地下に住むという選択もアリ!好立地でも安い地下住戸とは

地下住戸とは、その名の通り地下階に設けられている部屋のことです。マンションのなかには地下住戸を備えている物件も少なくなく、相場よりも安い価格で好立地に住めるといったメリットがあります。一方、地上階の部屋と比べて居住のイメージを持ちにくい面もあり、不安を感じてしまう人もいるでしょう。今回は地下住戸の基本的な特徴をご紹介したうえで、不安を感じやすいポイントと対処法について解説します。

地下住戸の特徴とエリア

周辺の相場よりも価格が安いマンションを見つけたと思ったら、「地下住戸」だったというケースがあります。ここではまず、地下住戸の基本的な特徴や、地下住戸があるマンションが多いエリアについて見ていきましょう。

地下住戸とは?

地下住戸とは

地下住戸とは、文字通り「地下階にある住戸」のことを指します。地上階に比べて、物件価格が安くなるのが一般的であり、好立地の割にリーズナブルな価格設定が行われているところも多いです。

地下住戸には、通常の住居同様ワンフロアの物と、地下1階と1階部分の2階建てになっているメゾネットタイプの物があります。メゾネットタイプは、マンションでありながら、戸建のような空間で生活できます。

また、傾斜地や敷地に段差があるなどの理由で、半分程度が地上に露出しているものを「半地下」といいます。空堀を設けなくても、部屋の高い位置に窓が設置できるのが特徴です。

地下住戸は住環境の良い場所にできる

地下住戸のあるマンションは、建物の高さ制限がかかるエリアに建てられることが多いです。地上の高さが限られている土地においては、地下の活用が住戸数や販売面積を確保する有効な手段とされているのです。

そのなかでも、特に地下住戸付きのマンションが多いのが、「第一種低層住居専用地域」などの低層エリアです。第一種低層住居専用地域は、主に2階建ての一戸建て住宅が並ぶ閑静な住宅街となっており、高さのあるマンションやビルなどを建てることができません。具体的には「高さ10mもしくは12m以下」の制限が設けられており、マンションでは3階建てくらいまでの高さが限界となります。

そのため、日当たりの心配がなく、住み心地の良い場所が多い点が特徴です。加えて、大きな建物ができることもないので、騒音に悩まされてしまう心配もほとんどありません。低層エリアは建築できる建物に制限が設けられているので、将来にわたって良い住環境が保証されています。

つまり、地下住戸は住環境の良い場所にできるという傾向が見られます。物件選びの1つの候補として、検討する価値の高い物件です。

地下住戸で感じやすい3つの不安と対処法

地下住戸で感じやすい3つの不安と対処法

地下住戸は構造の特殊性から、地上階とはやや異なる特徴を持っているのも確かです。そのなかでも、購入者が不安を感じやすいポイントとしては「浸水」「湿気」「日当たり」があげられます。ここでは、それぞれの具体的な実情と対処法について見ていきましょう。

浸水

地上階よりも低い位置に設置されていることを考えると、地下住戸において浸水はもっとも気になりやすいポイントの1つだといえます。そのため、地下住戸を購入する際には、建物の排水設備を細かく確認することが重要です。

特に中古マンションの地下住戸を検討するときには、排水設備の仕様だけでなく、管理状態も確認する必要があります。排水溝が落ち葉やほこりで詰まっていると浸水しやすくななるためです。また、浸水リスクは立地に大きく左右されるポイントでもあるため、ハザードマップなどで災害時の想定浸水範囲をチェックすることが大切です。

地下住戸があるマンションはは、そもそも高台にある場合も多いので、立地の時点で浸水の不安が解消されるケースは少なくありません。また、新しいマンションであれば、雨水排水用の地下ピットなどの設備が充実しているところも多いです。

湿気

地下階の特徴として、換気の難しさによる湿気のこもりやすさがあげられるため、、地下住戸では湿気対策に力点が置かれていることが多いです。

ただ、地下にあるとはいえ、室内と室外を結ぶ「ドライエリア」が設けられるのが一般的であり、ある程度は風通しを確保することができます。また、「24時間換気システム」などの設備が整えられていれば、より高い快適性が期待できます。

そのうえで、地下住戸を購入するうえでは、細かな構造面にも目を向けておくことが大切です。たとえば、地下の防水に効果を発揮する「スマートフォーム」などの壁材は、断熱・耐衝撃性にも優れた特徴を持っています。

日当たり

地下住戸で気になりやすいもう1つのポイントとして、日当たりに関する不安があげられます。しかし、日当たりについては、そのほかの項目と比べて気にならないことも多いのです。

それは、地下住戸の多くに、前述した「ドライエリア」と呼ばれる空間が設けられているためです。ドライエリアとは、庭やテラスのような広々とした空間であり、室内にも十分な光を取り込める構造となっています。

また、ドライエリアは外から見えづらい工夫が施されており、プライバシーを守りやすい点もメリットです。間取りによっては窓のない部屋もありますが、その分防音効果の高さが利点となるため、寝室や書斎としての利用に適しています。

実際に地下住戸を購入されたお客様の声

実際に地下住戸を購入されたお客様の声

地下住戸を実際に購入されたお客様からは、「地下というのは必ずしもデメリットではない」という意見も聞かれます。購入前に見学を行い、気になる点は担当者に質問をして不安を解消することで、たくさんのメリットを発見できます。たとえば、小さなお子様がいるご家庭では、以下のようなメリットを感じている方もいます。

「小さい子どもがいるので、高層階は転落事故が怖いですよね。それに、子どもが走り回っても、下の階の方に気兼ねすることもありません」

「最初は日当たりや湿気が心配と懸念もありました。実際に住んでみて、不便は感じていません。反対に、外からの視線が気にならないというメリットもあることに気づきました」

地下住戸ならではのメリットについて詳しく知りたい方は、こちらのインタビューも参考にしてみてください。

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好立地も検討できる!地下住戸という選択

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地下に部屋があると聞くと、なかには不安なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、これまでに見てきたように、地下住戸にはさまざまな対策が導入されています。また、地震に強く、災害時などでもすぐに外へ出られるといった利点もあります。

さらに、地下住戸は地上階と比べて価格が安くなるため、予算を据え置いたまま更なる好立地の購入を検討できる可能性も広がるのです。そのため、なかなか理想的な物件に出会えないときには、地下住戸の特徴を理解したうえで選択肢に入れてみるのも1つです。

オープンハウスの家探し相談会などでは、地下住戸の実際の仕様・設備の詳細などを資料で確認することができます。まずは担当のスタッフに、地下住戸についてご気軽にお問い合わせください。

まとめ

  • 地下住戸を備えたマンションは第一種低層住居専用地域に建てられることが多い
  • 地下住戸の多くは、構造や建材などによって「浸水」「湿気」「日当たり」対策が行われている
  • 地上階よりも価格を抑えられるため、相場よりも安く好立地に住める点がメリット

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