一戸建てよりもマンションに住みたいと考える場合でも、タワマン(タワーマンション)と低層マンションのどちらがいいのか悩んでしまうケースがあります。立地・居住空間・耐震・費用・資産価値など、多くの点から違いを把握しておくことが大事です。自分に合った住みやすいマンションを選ぶポイントについて解説します。
タワマンと低層マンションでは、それぞれ備えている特徴が異なるので違いをきちんと理解しておく必要があります。ここでは、5つのポイントから比較してみましょう。
◆駅直結が人気のタワーマンション
立地という面で見ると、タワマンは商業施設の周辺だったり、商業施設を併設していたりする場合が多いです。そのため、買い物や食事に便利であり、マンションの敷地内、あるいはその周辺だけで生活を完結させたい人に向いています。駅直結という場合も多く見られ、通勤・通学が必要な方にはメリットと言えるでしょう。
タワマンは元々埋め立て地や工業地など、地歴に不安がある場所に建てられている場合があるので、入居前によく確認をしておきましょう。不動産会社に問い合わせたり、自治体を通じて自分で調べてみたりすることが大切です。
◆落ち着いた住環境の低層マンション
低層マンションの場合は、駅直結や商業施設周辺というよりも、比較的環境の良い低層住宅の地域に建築される傾向があります。このようなエリアは建築可能な高さが制限されていることも多く、将来的に高い建物が建つ可能性は低く、良好な住環境を維持できるはずです。
都心部の低層マンションであれば、駅などの公共交通機関へのアクセスや日々のお買い物に支障が出ることは少なく、利便性に関してもタワマンとの差は小さいといえます。<
◆眺望のよいタワーマンション
タワマンは豪華な共用施設をいつでも利用できるステータスが得られます。高層階に行くほど騒音が届きづらく、虫が発生することも少ないです。
また、ベイエリアなどでは周辺を一望できて、眺望が良い点が魅力だと言えます。その反面で、高層階では吹き付ける風が強いため、窓が開けられない、あるいはベランダが無いといったデメリットがあります。
◆生活動線が快適な低層マンション
一方で、低層マンションの場合は建ぺい率が低く、建物の高さ制限など建築条件が制限されている場所に建てられていることが多いです。周辺環境に大きく左右されることなく、落ち着いた環境で住み続けられるのが良い点です。
低層マンションの特徴として、生活動線が快適という点が挙げられます。タワマンでは、朝の通勤通学の時間帯はエレーベータが混み合い、1階に移動するまでに時間がかかってしまうデメリットがあります。
その点で低層マンションは、3階程度であれば、階段でラクラク上り下りができ、エレベーター待ちのストレスとは無縁です。
◆タワマンは上階からの避難に要注意
地震災害に対する強さの面から見れば、タワマンは最新の免震・制震技術によって地震などの災害には強いと言えます。ただ上階ほど揺れやすい傾向があり、家具などの配置に注意が必要です。
また停電などの影響でエレベーターが停まってしまった場合には困ってしまうことがあるでしょう。避難経路の確認は見学時に行うようにしておきましょう。どのくらいの高さであれば階段で昇り降りできるのかも確認しておくのがおすすめです。
◆避難しやすい低層マンション
低層マンションは建物の構造的に地震災害に強いです。建物の高さがそれほどないため、超高層の建物と比較すると揺れも小さく済む場合が多く、最上階からの避難も容易に行えます。
構造的に地震に強いとはいえ問題ないということではありません。低層マンションの場合、旧耐震の中古マンションも多くあります。中古マンションを検討する際などは耐震基準が旧耐震なのか新耐震なのかなども確認しておくと良いでしょう。
◆タワーマンションは管理費が高めの傾向に
タワマンの場合はジムやプール、スカイラウンジなど豪華な共用施設が設けられていることも珍しくありません。ただ、共有施設が充実している分だけ、毎月の管理費や修繕積立金などが高い面が見られます。
また、建物そのものが大規模であるので修繕に数年かかることもあり、想定に費用が膨らんでしまうケースがあります。入居する場合は、毎月発生する管理コストをシミュレーションしておきましょう。
◆低層マンションは管理費が最小限
低層マンションは、共用施設はタワマンよりも少ないですが、その分だけ管理費は安い傾向が見られます。したがって、共用施設よりも居住空間のほうを充実させたい人に向いています。
また、タワマンと比べて総戸数が少なくなるため、想定外の修繕が発生してしまったときに区分あたりの費用負担が大きくなってしまう点に注意が必要です。
◆タワーマンションの資産価値は管理にあり!
タワマンの資産価値は「管理」にあるといえます。タワマンといえば豪華や共有施設や充実したサービスを連想しますが、それらがどのように「管理」されるのかという点が重要です。
使用できない施設やサービスが増えてしまうと建物そのものの印象が悪くなり、資産価値としてデメリットに転じてしまうおそれがあるからです。タワマンを検討する際は管理会社にも目を向けましょう。
加えてタワマンの場合、将来的に売却や貸し出すことを視野に入れるのであれば注意が必要です。総戸数が多いゆえに価格競争になる可能性が高いからです。
周辺に他のタワマンが建つと、そのエリアの入居可能戸数が一気に増えるので更に競争が激化します。購入時に部屋の検討を慎重に行うことが、こういったリスクを軽減するポイントです。
◆低層マンションの資産価値は立地にあり!
低層マンションの資産価値は「立地」が重要となります。たとえば、都心の低層マンションは資産価値を維持しやすい傾向にあります。特に、人気を集めるエリアの低層マンションは希少性が高くなり、販売されるとすぐに完売してしまうケースがあるほどです。
また、高さ制限のかかる住宅地に建つマンションなども希少価値が高く、一定の人気を維持する傾向にあります。
一方、郊外の低層マンションは資産価値を維持するのが難しいという面もあるので注意が必要です。 都心であっても駅から遠く離れたりすると郊外同様に資産価値の維持が難しくなります。
利便性を意識した物件探しが低層マンションにおいては重要となります。郊外を検討する際は、利便性をカバーできるメリットを慎重に検討しましょう。
タワマンと低層マンションではそれぞれ特徴が異なるので、ライフスタイルに重ね合わせて検討を進めていくことがおすすめです。家族でよく話し合ったうえで、入居後の生活をイメージしながら選んでみましょう。
◆豪華な設備を望むならタワマン
高層階からの眺望や豪華な共用施設を重視したい方は、タワマンがおすすめです。タワマンは1つの建物で必要なサービスを受けられるといったコンセプトで建てられている場合が多いため、敷地内で多様なサービスを受けたい人に向いています。
◆落ち着いた住環境なら低層マンション
低層マンションは落ち着いた住環境を手に入れたい方におすすめです。都心の物件であれば、住環境と利便性のバランスを取ることもできます。特に小さなお子さまがいるご家庭では、低層マンションの建つエリアのほうが子育ての環境として向いている面があります。
住民同士のコミュニケーションが取りやすいので、防犯面からも安心です。大きな公園が近くにある場合が多く、遊び場所に悩まなくて済むといった利点があります。
◆低層マンションとタワマンの特徴
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