オーダーシステムで100％の満足へ

家を探し始めたのはおよそ2年前。ご主人様が転職、新型コロナの流行がきっかけで在宅ワークになり、当時住んでいた賃貸では「納戸のような、窓もない狭い空間を作業スペースにするしかなくて。住環境を変えたい、という気持ちからマンション探しを始めました」。F様ご夫妻が家を探すにあたり一番重視したのは“広々とした明るい住まい”です。「広いルーフバルコニーは絶対欲しい」という思いを胸に、新築・中古を問わず探し始めたそうです。「新築マンションの抽選に落ちたり、中古マンションだと広いルーフバルコニーのあるような物件はなかなか出ないうえに、出てもすぐ売れてしまったり…思うように理想の家と巡り合えませんでしたね」。そんな中、ルーフバルコニーが広く、アクセス、資産性などを考えて購入を決意したのが現在のマンション。「ただ、申し込んだ時はそこまで思い入れはなくて。『抽選に受かったらいいね』くらいの軽い気持ちでした」と振り返ります。

最初は70％ぐらいの気持ちで話を聞きにいったというF様ご夫妻。まず設計⼠に聞かれたのは「どのような間取りが理想ですか︖」でした。「コンセントの数を増やせるくらいだろうと思っていたら、『壁を抜いて広くできますよ』とか『収納のスペースを増やせます』とか。正直、驚きでした」。そこからおふたりの要望を最⼤限に活かす空間へと設計変更を進めます。3LDKの間取りを、壁を抜いて2LDKへ。シュークローゼットの容量を拡張し、寝室の一角にある壁を伸ばし内側にレール棚やハンガーパイプを設け、クローゼットを新設。あえて扉は設けず壁のままにすることでプロジェクタースクリーンとしても活用できるようにしました。その他、⽔回りの床やクロスを張り替えるなど、細かな打ち合わせは契約ギリギリまで続いたそうです。「⾃分たちがどういうふうに暮らしたいのかを確認しながらの作業になりました。どういう物を置こうか、こういう⽣活ができるよ、というのが3ヶ⽉ぐらいかけて明確になっていったというか。改めて、私たちの理想の暮らし⽅を気づかされることになりましたね。オーダーシステムにより、それまで70％程度だった家への思い⼊れが100％になったと思います」。

理想の空間ができたことにより、新たに揃えていく家具や電化製品も、⼀つ⼀つ吟味して選びました。「ソファは座り⼼地や⾼さ、⾊などこだわって探しましたね。海外のショップから取り寄せたので⽇本に来るのに半年ぐらいかかりましたが、ちょうど引越しのタイミングに合いました（笑）」。リビングを⽩系で統⼀し、キッチンは逆に落ち着いた⾊合いの⿊＆グレーでシックにまとめるため「落ち着いた⾊合いの冷蔵庫がなかなか⾒つからなくて。キッチンの収納棚の⾊合いに合う物を探すのに苦労しました」と、こだわるがゆえの苦労もあったそう。新たに洗濯機を購入したため、サイズが大丈夫か設計士へ相談したところ、洗面台の扉に当たってしまうことが判明。「納品前でしたが既に買ってしまったのとどうしてもその洗濯機が良かったので焦りましたが『それなら洗面台の扉に切り込みを入れて開閉時に干渉しないようにしましょう』と調整してもらえました。入居前に分かって良かったです」。理想の住まいを⼿に⼊れた1ヶ⽉後には、知⼈から猫をもらい受け、2⼈と1匹の⽣活に。「今は、⾃分たちの好きなものが家の中にある、全部が気に⼊って⼤好きな空間です」とご主⼈様。気候が良くなってきたら、友⼈を招いてルーフバルコニーでホームパーティを計画中。「最上階のルーフバルコニーって夢が広がりますよね。ここでの暮らしを楽しんでいきたいと思います」。