コンパクトマンションとは、一般的に30㎡~50㎡程度の広さで、間取りが1Kから2LDKのマンションを指します。最近では50㎡を少し超えるマンションもコンパクトマンションということが増えてきています。
今回は、コンパクトマンションがシニア世代の老後の住まいとしておすすめできる理由を紹介します。
シニア世代にとって現在の住まいは、老後の暮らしをイメージして選ばれたものばかりではありません。
例えば、高齢になり免許証を返納してしまえば交通手段が限られます。交通機関が十分に発達していない場所や、丘陵地帯など移動しにくい場所は、老後のようにライフスタイルに大きな変化があった後の暮らしには向きません。
今は不便でなくても、将来には必ずやってくる老後を意識して、不便になりそうな家を売却し、売れたお金で買える新しいマンションに住み替えるというのは、ある意味で自然な流れでしょう。
都心部に多い駅近のコンパクトマンションなら、マンション周辺の交通機関が発達していることが多く手軽に利用できるため、移動の心配はありません。
※コンパクトマンションは、通常のマンションよりも小さい土地に建てることができます。つまり、都心部や駅近などの広い敷地を確保しにくい場所でも建設できるため、利便性の良い好立地なものが多いことが特徴です。
コンパクトマンションはファミリータイプよりも専有面積が小さい分、価格は抑え目です。
手ごろな価格で都心部に住めることは、コンパクトマンションを選ぶ大きなメリットです。
また、老後になると、住宅ローンの利用なども難しくなるため、ある程度まとまった現金が必要になることもあります。コンパクトマンションなら、購入できる可能性も高まります。
コンパクトマンションは、資産価値という面でもおすすめできます。
2000年代後半以降の全国的な人口減少と、それに伴う一世帯当たりの人数の減少傾向に起因し、コンパクトマンションの需要は年々高まっています。
現在、地方在住でも子どもや孫の大学進学などを機に都心部のコンパクトマンションを購入し、いずれは賃貸として運用していくという考え方をする人もでてきています。
また、都心部に建てられることの多いコンパクトマンションは、購入後も資産価値が落ちにくいといわれており、賃貸や売却も検討しやすいのもメリットになるかもしれません。
自分たちの老後の住まいとして購入し、その後子供に相続した場合にも、資産価の高さはメリットになります。また、近年ではシングル女性が老後のためにコンパクトマンションを購入するというパターンも目立ちます。
70㎡以上のいわゆるファミリーマンションや一戸建ては、老後に夫婦2人で暮らし続けるには、広すぎることがあります。掃除や家の中の移動などを考えると、広さを持てあましてしまうのです。
コンパクトマンションは、少人数で暮らすのに十分な広さがあり、狭い空間を上手に使用できる作りが特徴です。広すぎることによるデメリットをうまく解消してくれる、住みやすさがあります。
一戸建ての暮らしについても、老後の生活をを考えた場合、若いころには自力でも可能だった、庭の管理や建物のメンテナンスが大きな負担になることも考えられます。実際に、郊外の住宅地では庭や建物が荒れ放題になってしまっている住宅が目に付くものです。
ファミリータイプの物件に比べて専有面積が狭いコンパクトマンションでは、限られた面積を広く見せる工夫が考えられています。また、共用施設が充実している物件も多く、宅配ロッカー完備の物件や、フロントサービス付きといったマンションもあります。
都心部という好立地にふさわしい高級感を保ちながら、機能的で老後にも暮らしやすい物件にまとまっているのが、コンパクトマンションなのです。
利便性の高い「都心」ならではの生活環境には、公共施設をはじめ、医療機関や24時間営業のサービスなど、さまざまな機関・施設が充実しています。通勤時の満員電車のストレスも少なくなり、家族と過ごしたり、習い事やジムでリフレッシュしたり、近くのお洒落なお店で時間を気にせずゆっくり食事するなど、自分や家族のために時間を使うことができます。
更に「駅近」の立地なら、雨の日も快適な上、帰路も明るくお子様の通学にも安心です。
共働き世帯の増加とともに、住まいに求めるニーズが多様化している中で、「都心」×「駅近」立地は住まう方に幅広い選択肢を提供します。